デスティネーション・マネジメント研究

Destination Management

観光まちづくりの分野では、デスティネーション・マネジメント(Destination Management=旅行目的地の運営)という新しい概念が登場し、様々な実証研究が行われています。これまでの観光振興は旅行者や観光関連産業の視点ばかりが重視され、観光によって地域の資源が傷つく、あるいは地域に住む人々の意思が置き去りになることが少なくありませんでした。一方で、航空網の発達やインターネットの普及によって世界中の観光地が誘客競争にしのぎを削る時代、地域が観光振興に取り組む上では熾烈な競争を勝ち抜く確かな戦略や戦術が必要不可欠です。デスティネーション・マネジメントは、地域内外の多様な主体と連携しながら、地域が持続的かつ主体的に「旅行目的地」としての競争力を維持、向上しつつ、観光によって地域が受ける様々なメリットを最大化しようという考え方です。

私自身は、観光先進国のスペインや国際的なリゾート地であるハワイ(アメリカ合衆国)、カンクン(メキシコ)などの事例を中心にデスティネーション・マネジメントの形態やその主体であるDMO(Destination Management Organization)の構造、果たすべき機能について研究を行っています。また、日本型DMOのあり方に関する実証研究も最近取り組んでいるテーマです。